カウンセリングについて思うこと

さまざまな理由でカウンセリングの依頼があります。いろんな人の気持ちを聴けて、いろんな感じ方があるのだとその人の身になってお話を聴いています。

最近感じることは、ペットの扱いをどの様に考えておられるのかな?ということです。

小さくて可愛らしい子犬や子猫や小鳥などを迎えて、最初は楽しく嬉しく、楽しみながらペットとの時間を共有されて来たんだろうなぁと感じるのですが、かたやペットが亡くなった時、特に1日経たずに亡くなってしまったペットの場合、飼い主さんの落ち込み度合いが強烈です。突然に亡くなってしまって気持ちが全く付いて行かない状況になってしまって、途方もない寂しさを感じるとのことです。

この様な時に飼い主さんの言われる事は、「どうして?」「朝まで元気してたのに」「様子に気が付いていたんだけども仕事から帰ってから対処しよう」「あの時にこうしていれば良かったのに...」「もっと優しくしてあげていたら良かったのに」...

それは、私も当然にそう思います。しかしながら、良く訊くと後出しで後悔的な言葉がいくつもいくつも出てくるんです。身体は一つでその時には一つの事しかできないものと思いますが、後で振り返るとあの時もこの時もああしていたら良かった、止めておけば良かった、夜中でも早く病院に見せれば良かった...などと一度にできないことを一度に言われます。

多分ですが、その時には一生懸命考えて最善と思える事をしていた筈ですが、その行動の結果についてはあまり認めることができないのかなと思われます。話を聞いていると一度にたくさん抱えて収拾がつかなくなっている様にも見えます。そもそも、ペットの時間感覚についてはどの様に思われているのか、疑問に思える方もおられます。カウンセリングではその辺りを一つずつ整理して納得して行くことをお勧めしています。

寿命が人よりも圧倒的に短くて、それは知っているけども少しも分かってはいなくて、人にとってはたった1日のことがペットにとっては何日にも当たるんだということも実感していなのでは無いかと思います。どこかでペットがずっと長生きしてくれることを疑っていない自分がいるんです。でもそれは現実とは全くかけ離れています。

こうなってくると、やるべきことは「向き合うこと」でしょうか。少しどころかかなり辛いと思います。これは「自分が一番嫌だと思っていることに対してキチンと取り組む」ということなので、一度にしないで少しずつ進める必要が出てきます。納得いくまでは数カ月程度は時間がかかります。そんな風に思ってもらえているととありがたいことだと思います。

もちろん、サポートもさせていただきます。

 

2025年07月21日